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初診:平日8時15分~11時 / 再診:平日(原則予約制)
休診日:土・日、祝日、年末年始
TEL 0246-26-1111
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院長挨拶

院長  齋藤 清福島労災病院では、地域医療支援病院、二次救急告示病院として地域の皆様を支えるために、各診療科の医師と病院各部門の職員がより良い医療の実践に取り組んでいます。

診療内容では、がん、脳腫瘍を含む全身の腫瘍性疾患、心筋梗塞や脳卒中等の心血管疾患、整形外科疾患、各内科・外科の専門疾患、眼科疾患、耳鼻咽喉科疾患などに日々取り組んでいます。なかでも、消化器科、外科、呼吸器外科、血液内科、呼吸器科、放射線治療科などによる「がん診療」は診療の柱です。当院では長年に渡りがんの診断から手術、放射線治療、化学療法などの治療、さらに治療を受けながら仕事も続けるための治療就労両立支援や、病状が進んだ場合の緩和ケアにも積極的に取り組んでいます。また、昨年度「内視鏡診療部」を創設し、外科と消化器科が協力する消化器病センターの機能を充実しました。

救急医療については、二次救急を担当する中核病院として救急を断らない体制整備を進めています。昨年度は2,596件の救急搬送を受け入れました。今年度、いわき市では夜間休日の救急輪番体制を再整備し、当院でも救急受け入れがスムースになって救急応需率も高くなりました。引き続き、平日の日中や輪番日には救急を断らない、輪番日以外の夜間休日についてもできるだけ受けるように努めていきます。

高齢の方に対する医療の充実も必要です。在宅医療・介護の拡充がいわき市でも求められていますが、当院も在宅医療との連携を密にして、在宅からの入院受け入れや、レスパイト入院(介護するご家族の事情で一時的に在宅看護が困難になった場合の入院)をさらに進めてまいります。

いわき市では勤務医の高齢化も進んでいます。当院も高齢医師が多くなっていますが、若手の部長や専門医、各科の専攻医も着任され、初期臨床研修医も毎年入ってくれるようになりました。また、新人看護師や専門性を求める看護師への教育にも努め、薬剤部、検査部、放射線部、リハビリテーション部など各部門の人材育成に取り組んでいます。

当院は昭和30年3月22日に、常磐炭坑とその関連産業におけるけい肺などの労働災害の発生に対応するために設置されました。内科、外科、整形外科の50床で診療を開始し、その後に診療科や病床数、病院機能を充実させて現在に至ります。古希は「70年生きる人は古くから稀である」という杜甫の詩に由来するそうですが、今では70歳で元気な方は多く、現役で働いておられる方も少なくありません。福島労災病院も古希をむかえましたが、新病院ができるまで、現病院で地域の皆さまと共に頑張ります。「地域の人々が集える場所として地域を支える病院」であることが当院の目標です。健康のことで心配があれば、かかりつけの先生にご相談されて、当院を受診してください。皆様に受診していただきやすい病院を目指して職員と共にがんばりますので、引き続きよろしくお願いします。


令和7年5月
福島労災病院
院長  齋藤 清

メディカルノート齋藤院長インタビュー